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だれもが交流できる企画を考える(ふくし交流会)


さて先日、小学校で実施している「ふくし交流会」の開催に向けた当事者講師との打ち合わせを行いました。

 

ふくし交流会とは、年間を通じて障がい当事者の方と自己紹介から生活紹介、一緒に楽しむ交流企画を通じて、その人のことを知り、仲良くなること、お互いに理解し合うことを目的に開催しています。

▲障がいの大変さではなく、共通点や同じや違いを見つけることも大切にしているんだよね

 

その中で次回の交流会では「当事者からの企画(45分)」と「児童が講師と一緒に交流するために考えた企画(45分)」を行っていくため、障がい当事者の方とどんな交流企画がよいのかを話し合いました。

 

交流企画を決めるときは「やってみたいこと」「昔やっていたこと」「得意なこと、苦手なこと」「今やっていること」などを話し合いながら決めていきます。

 

今回の講師Kさんはろう者(聴覚障がい者)で手話を使って生活をしている方です。その方から「体を動かすことは楽しいのでは。昔、キックベースをしたことがある」ということがあり、キックベースをモチーフにした交流企画を考えました。

 

その名も「キックでキャッチ!」。

ピッチャーが投げて転がしたボールを、バッターが足で蹴り、蹴ったボールを守備がノーバウンドでキャッチするゲーム。

その中で耳が聞こえない人と一緒に楽しめる工夫を考えていきます。

  • ボールを投げるときに合図が必要ではないか(身振りで表現)
  • 「いいね!」「ナイス!」などの応援の身振りを一緒に練習して覚えて盛り上げよう
  • 全体のながれや進行管理をする人、文字で伝える人がいるといい(ホワイトボードで状況案内)

など、一緒に楽しむための工夫を考えていきます。

▲ホワイトボードを活用しながら、ルールづくり中

「交流」と言葉では簡単には言えますが、意味のとおり「異なる人が交じり合う」ようにするためには何かしらの機会や工夫が必要不可欠です。人と人がいるだけでは交流にはならず、お互いに交じり合わなければ交流とは言えません。

 

どのように「交流」していけることができるか、お互いに楽しい時間になるかを考える過程にこそ、ふくし交流会の目的が詰まっていると感じます。どのような交流になるのか楽しみです。